Seikoのローレル「4S28-5010」をお買取りさせて頂きました。日本初の腕時計「ローレル」とは?


日本初の腕時計セイコーのローレルとは?

セイコーの「ローレル」は、1913年に誕生した、日本で初めての国産腕時計として広く知られています。「ローレル」という名前は、日本語で「月桂樹」を意味し、勝利や栄光の象徴として使われています。当時、まだ腕時計より懐中時計が主流の時代でしたが、セイコーは腕時計の時代が来ると見越して開発を進め、ローレルを世に送り出しました。

初代ローレルは、時計製造の技術が未熟な中でも、ムーブメントの小型化や琺瑯(ほうろう)ダイヤルの採用といった、当時の最先端技術が詰まった革新的なモデルでした。特に、自製の琺瑯ダイヤルと、国産化に成功したひげぜんまいが使用され、国産時計の歴史において大きな足跡を残しました。

また、ローレルは丸みを帯びたクラシックなデザインで、文字盤には視認性の高いアラビア数字が使われ、当時の日本人にとっても革新的な腕時計でした。これらの技術とデザインが融合したローレルは、日本の時計産業の発展に大きく貢献し、2014年には「機械遺産」として認定されるほど、歴史的に価値のあるモデルとして評価されています。


ローレル「4S28-5010」の特徴とは?

1990年代にセイコーが展開した「ローレル」シリーズは、機械式時計が再び注目を集めた時期に登場しました。その中でも、今回お買取りさせて頂いた「4S28-5010」は、その洗練されたデザインと高級感で特に人気のあるモデルです。

この「4S28-5010」は、銀無垢ケースに18K金無垢のベゼルを組み合わせた重厚感のあるデザインが特徴です。銀と金を使ったケースは、上品で高級感があり、クラシックな雰囲気を醸し出しています。また、6時位置に配された大きなスモールセコンドや、縦ラインの入ったアイボリー文字盤が時計全体を引き締め、視覚的にも魅力的な仕上がりです。

さらに、ブレゲ数字やブルースチールの針が、トラディショナルなデザインに現代的なエッセンスを加え、時計としての機能だけでなく、ファッションアイテムとしての魅力も兼ね備えています。

このモデルに搭載されているムーブメントは、セイコーの信頼性の高い「4S28」手巻き機械式ムーブメントです。手巻き時計ならではの、リューズを巻き上げる楽しさや、時間を自分で管理する感覚は、機械式時計ならではの魅力です。さらに、銀無垢ケースの経年変化を楽しみながら、長く愛用できる時計となっています。


まとめ

セイコーのローレルは、日本初の腕時計としてその名を残し、長い歴史の中で愛され続けています。初代ローレルは、日本の時計製造技術の進歩を象徴するものであり、クラシックなデザインと精巧な技術が融合したモデルです。そして、1990年代に復活した「ローレル 4S28-5010」は、セイコーが再び機械式時計に注力し始めた時代を代表する名品となりました。

銀無垢ケースや18K金無垢ベゼルなど、こだわり抜かれた素材とデザインが特徴であり、手巻き式ムーブメントの楽しさと、時計としての実用性を兼ね備えた特別な一本です。

今回お買取りさせて頂いた「4S28-5010」は、その希少性と美しいデザインから、時計ファンの間でも特に人気のあるモデルです。セイコーの歴史的なモデルをお持ちの方、もしくはご興味のある方は、ぜひ当店までご相談ください。大切な時計をしっかり評価させていただきます。