
SEIKOのスピードタイマー「ブルヘッド」とは?その特徴や買取相場についてご紹介
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セイコーが誇る70年代クロノグラフ「ブルヘッド」
1974年にセイコーから登場した「スピードタイマー」シリーズの中でも、ひときわ異彩を放つのが通称「ブルヘッド(茶ウマ・黒ウマ)」です。特徴的なのは、リューズとプッシャーが時計の12時位置に配置されていること。まるで“雄牛(ブル)の頭”のようなフォルムから、このニックネームで呼ばれるようになりました。
ブラウンのダイヤルが印象的な「茶ウマ」、精悍なブラックの「黒ウマ」と呼ばれるバリエーションがあり、その色調やインダイヤルのデザインも個性を際立たせています。時計としての実用性だけでなく、70年代特有の大胆で力強いデザイン性が現代でも多くのファンを魅了しています。
デザインと構造の魅力
ブルヘッドの魅力は、その外観のインパクトだけではありません。ケースは約43mmという大型サイズで、6時側に傾斜が施された独特のフォルムを持ち、視認性にも配慮された設計です。厚さ15mmほどのステンレスケースは、まさに“腕に装備するギア”といった印象を与えます。
インダイヤルは角形で、オレンジ色のクロノグラフ秒針やタキメーター付きのベゼルなど、レーシーでヴィンテージ感あふれるディテールが満載です。そのデザインは、スティーブ・マックイーンが映画『栄光のル・マン』で着用したホイヤー・モナコを彷彿とさせるとも言われています。
セイコーの歴史と「スピードタイマー」シリーズ
SEIKOの歴史は1881年に創業した服部時計店にまでさかのぼります。機械式時計においては国産で初めての自動巻きクロノグラフを開発し、「スピードタイマー」シリーズとして世界に挑戦しました。ブルヘッドはそのシリーズの中でもフラッグシップ的存在で、1970年代当時から高い評価を受けてきました。
特に「茶ウマ」「黒ウマ」は、国産アンティーク時計として国内外でコレクター需要が高く、近年のヴィンテージブームによって再び注目を集めています。
アンティークならではの個体差とメンテナンス事情
ブルヘッドは製造から40年以上が経過しているアンティークモデルです。そのため、現存する個体ごとに状態や仕様が異なります。過去のオーバーホールや修理歴によって、針やダイヤル、ムーブメントの一部がオリジナルではないこともあります。
特に1970年代の修理では、純正部品が入手困難だったことから、正規修理でも社外品を用いた例が多く、見た目が似ていてもオリジナルかどうかの判別は非常に難しいのが実情です。だからこそ、買取査定では時計に詳しい業者に相談することが大切です。
買取相場と査定のポイント
ブルヘッドは現在も中古市場で高い評価を受けており、保存状態やオリジナルパーツの有無、付属品の有無によって買取価格は50,000円〜100,000円前後になることもあります。
査定のポイントは以下の通りです:
- オリジナルパーツがどれだけ残っているか
- ケースやガラスの状態(傷・サビなど)
- ムーブメントの動作状況
- ブレスレットが純正品かどうか
- 箱・保証書などの付属品の有無
買取額は、コンディションや付属品の有無によって大きく左右されます。現状での価値をしっかり見極めてもらうためには、アンティーク時計に詳しい査定士がいる業者を選ぶことをおすすめします。
実用性とロマンを兼ね備えたブルヘッド
ブルヘッドのようなアンティークモデルは、決して“使うための道具”だけではありません。時代を超えて受け継がれてきた機械式時計ならではの魅力や、各個体が持つストーリーが詰まっています。だからこそ、現行モデルにはない味わいがあり、ロマンがあります。
アンティークウォッチは、「正解」が一つではない世界です。自分のスタイルや価値観に合った一本を見つけることで、所有する喜びが何倍にも広がることでしょう。
まとめ:ブルヘッドは価値ある一本。買取も視野に
SEIKOのブルヘッドは、セイコーの技術と70年代の美意識が結晶した、非常に価値のある一本です。デザイン性と実用性、そしてアンティークならではの味わいを兼ね備えたモデルとして、今も多くの時計ファンを魅了しています。
ご自宅にブルヘッドが眠っている方は、ぜひ一度その価値を査定してみてください。思わぬ高値がつくかもしれませんし、新たな時計との出会いのきっかけにもなるでしょう。