NIKON F をお買取りさせて頂きました。NIKON F とはどんなフィルムカメラなのか?
今回は、今から50年以上前に製造されたフィルムカメラ「Nikon F」をお買取りさせて頂きました。Nikon F が初めて登場したのは1959年です。Nikon Fから始まったNikon Fシリーズは、Nikon F6が2020年に製造終了となるまで、長きに渡りNikonを代表するシリーズとなりました。
プロからアマチュアまで、多くのカメラマンに支持され、今なお語り継がれるNikon Fの魅力についてご紹介します。
見出し
NIKON Fの特徴とは?
Nikon Fは、その頑丈な作りと高い性能で一線を画したカメラです。使い手に寄り添ったその設計は、まるで手の延長のように、思いのままの写真が撮れるカメラとして広く愛されました。どのような点が特に優れていたのか?Nikon Fの特徴についてご紹介します。
高性能なスペックと多彩な機能
現在のNikonのカメラにも採用されているFマウントを初めて採用したNikon Fは、豊富な交換レンズを使いこなすことができるカメラとして、撮影者に無限の創造性を提供しました。また、チタン製シャッターを採用し、軽くて丈夫なシステム設計も特徴的です。
Nikon Fの登場は、それまで世界の主流だったレンジファインダー式カメラの牙城を崩し、一眼レフカメラの時代を切り開いた画期的な出来事でした。一眼レフの「Reflex(反射)」という名前が示すように、レンズを通った光がミラーとプリズムによってファインダーに反射され、フィルムにそのままの像が写ります。このため、レンジファインダーカメラにありがちな「パララックス(視差)」が一眼レフの登場によって解消されました。
Nikon Fは信頼のおけるカメラとして、戦場や過酷な環境でもその性能をいかんなく発揮し、多くのプロカメラマンにも愛用されました。
ファインダーの種類とカスタマイズ
Nikon Fのもう一つの大きな魅力は、その多彩な種類のファインダーにあります。アイレベルファインダー、フォトミックファインダー、ウエストレベルファインダーなど、ファインダーを交換するだけで、用途に合わせてカメラを簡単にカスタマイズできる点は、当時の他のカメラにはない画期的な特徴でした。
NIKON Fの歴史とは?
1950年代後半、レンジファインダー式カメラが主流であった時代に、Nikon Fは登場しました。正確なフレーミング、レンズ交換やファインダーの自由度、そして使いやすさを併せ持つ一眼レフカメラとして、Nikon Fは注目されました。
Nikon Fの誕生は、写真を撮る楽しさを再定義し、多くのカメラマンに新たな可能性を提供したとも言えます。東京オリンピックやベトナム戦争といった当時の歴史的な瞬間の撮影にも使用されました。
Nikon Fが切り開いた道は、その後1971年に登場した後継機のNikon F2へと続きます。F2は、Fの設計思想を受け継ぎつつ、シャッターボタンの改良や露出計の精度向上が図られ、さらに進化を遂げました。より高い性能を求めるプロの期待に応えるべく設計されたF2は、Fと共に多くのカメラマンに愛用されました。
NIKON Fの種類とは?
Nikon Fは、数十年にわたって販売されたため、年代によって複数のバージョンがあります。ファインダーの種類や年代ごとの違いにより、それぞれに異なった魅力があります。その違いについてご紹介します。
年代ごとの種類と見分け方
Nikon Fは、大きく分けて初期型、中期型、後期型の3つに分けられます。
- 初期型: 巻き上げレバーに富士山マークが刻まれているのが特徴。シャッター幕は布製です。
- 中期型: 巻き上げレバーには「Nikon」の刻印があり、初期型とは異なるマークが特徴です。
- 後期型: 巻き上げレバーとセルフタイマーに黒いプラスチックカバーが付き、より現代的なデザインと操作感になっています。
ファインダーの種類
ファインダーの種類もまた、Nikon Fの個性を際立たせる要素のひとつです。
- アイレベルファインダー: 標準的なファインダーで、三角形のペンタプリズムが特徴的です。ブラックモデルは特に高値で取引されています。
- フォトミックシリーズ: 露出計を内蔵した四角い見た目のフォトミックファインダーは、精度の高い露出管理を可能にしました。フォトミックT、フォトミックTN、フォトミックFTNと順に進化し、TTL測光を搭載したファインダーもあります。
- アクションファインダー: スポーツ撮影や動きのある被写体を追うのに適しており、目を離しても像を確認できる特別なデザインです。
- ウエストレベルファインダー: 二眼レフカメラのように上から覗き込む形状のファインダーで、特にローアングルでの撮影に適しています。
Nikon Fにはこのように様々なバリエーションがあり、撮影者のニーズをくみ取った、まさにカメラの「システム」としての進化の象徴とも言えます。この汎用性は、NIKON Fシリーズが長きに渡り愛され続けてきた理由のひとつです。
NIKON Fとはどんなカメラなのか? -まとめ-
Nikon Fは、その誕生以来、写真の世界に革命を起こし、多くのプロカメラマンやアマチュアカメラマンに愛されてきたカメラです。堅牢で信頼性の高いボディ、多彩なファインダーとレンズシステム、そして50年以上も続くFマウントの汎用性が、このカメラを伝説へと押し上げたと言えるでしょう。
そんな50年以上前に登場したNikon Fも、綺麗な個体や特にブラックモデルは高値で取引されています。使わなくなったカメラをお持ちの方は、是非この機会に査定をしてみてはいかがでしょうか?査定は無料ですので、お気軽にご相談ください!