
2025年ロレックス新作発表!新モデル「ランドドゥエラー」とは?
2025年4月1日の日本時間午前7時、待望のロレックス新作コレクションが公開されました。
今年はGMTマスターIIやデイトジャストのアニバーサリーイヤーということもあり、多くのファンが「これらのコレクションに何か新しいモデルが加わるのでは?」と期待を寄せていました。デイトジャストでは、いわゆるオンブレ文字盤の人気が高まっており、ついにデイトジャスト 31のなかでも18Kイエローゴールドやホワイトゴールドを備えた上位モデルにオンブレ文字盤が追加されています。これにより、オンブレ文字盤がハイエンド向けの仕様であることが明確になりました。今後はデイトジャスト 36や41にも展開されるかもしれないと思うと、ファンの想像はますます膨らみます。
一方で、「シードゥエラー」「スカイドゥエラー」に続く“ドゥエラー”シリーズ第3のモデル登場に注目が集まっていました。「海」「空」ときて、次はいよいよ「陸」――2025年の新モデル「ランドドゥエラー」は、多くのロレックスファンの度肝を抜くサプライズになったといえるでしょう。
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新たな挑戦「ランドドゥエラー」の魅力
「ランドドゥエラー」は、1970年代のオイスタークオーツを想起させるデザインをまといながらも、内部構造はまったくの別物です。7年もの開発期間を経て誕生したこのモデルは、新世代のロレックスを象徴する一本ともいえるでしょう。
最大の特徴は「3万6000振動/時」という高振動ムーブメントです。これまで2万8800振動/時を維持してきたロレックスが、高振動ムーブメントに乗り出したのはまさに新たな挑戦といっても過言ではありません。1908やコスモグラフ デイトナ アイスブルーと同様に、シースルーバックを採用し、新型ムーブメントの美しさを存分に楽しめる点も魅力的です。
ケースとブレスレットが一体化した“ラグスポ”スタイルを採用しているのも見逃せません。いま市場で注目度の高いラグジュアリースポーツの流れを踏襲しながらも、ロレックスならではの独自性を感じさせる仕上がりです。さらに注目したいのが「フラットジュビリーブレスレット」というランドドゥエラー専用ブレスレットで、その名の通りフラットな形状が腕にしっかりと収まりそうです。これまでにない新しいロレックスの姿に、今後も視線が集まるのは間違いないでしょう。
GMTマスターIIのアニバーサリーイヤーと新色展開
誕生70年目という節目を迎えたGMTマスターIIは、ファンにとって大きな注目ポイントでした。結果として、18Kホワイトゴールド素材を用いたグリーン文字盤のレフティモデルRef.126729VTNRや、タイガーズアイ・レッドジャスパー・ヘマタイトという3つの鉱石を組み合わせた「タイガーアイアン文字盤」を備えたRef.126718GRNR(イエローゴールド)やRef.126715CHNR(エバーローズゴールド)が新作として登場。予想されていた赤/黒ベゼル(通称コークベゼル)は姿を見せませんでしたが、グリーン文字盤のバリエーションは多くのファンの期待をある程度満たしたといえるでしょう。
注目すべきは、グリーン文字盤にセラミック素材が初めて採用されていることです。今後ほかのコレクションにもセラミック文字盤が拡大する可能性が高いと考えると、GMTマスターIIは単なる記念モデルに留まらない大きな意義を持つ新作といえます。
コスモグラフ デイトナの復活文字盤&新色
2023年に大幅モデルチェンジを遂げたコスモグラフ デイトナは、一部の文字盤がラインナップから外れていたことで物議を醸しました。しかし2025年、かつてのRef.116509に設定されていたブライトブルー文字盤が再登場し、エバーローズゴールドにはチョコレート&ブラック文字盤が復活。さらにオイスターフレックス仕様のコスモグラフ デイトナにはメテオライト文字盤が追加されるなど、昨年とは違う盛り上がりを見せています。
今回の大きな話題は、ターコイズブルーとブラックが組み合わさったツートーン文字盤の登場でしょう。過去のデイトナ ビーチやレパードなど、あえてカラフルな文字盤を採用したモデルの系譜を感じさせる一方、サンレイ仕上げのブライトグリーン×ゴールデンのツートーン文字盤も非常に華やかで、ロレックスらしい上質さと遊び心のバランスが絶妙です。
オイスター パーペチュアルがパステルカラーに舵を切る
ここ数年、ビビッドカラーやポップなトーンを積極的に取り入れてきたオイスター パーペチュアルですが、2025年ではパステルカラーが追加され、新たな層へアピールする戦略がうかがえます。ピスタチオグリーンやラベンダー、ベージュの淡い色合いが採用されたことで、より幅広い層にマッチするデザインへと進化しています。
さらに、41mmケースモデルはRef.124300からRef.134300へと型番を変更。サイズはそのままにケースデザインやオイスタークラスプが小変更されているとのことで、細やかなアップデートも行き届いている点がロレックスらしいこだわりです。
スカイドゥエラーには待望のグリーン文字盤が追加
ロレックスが誇るコンプリケーションウォッチ「スカイドゥエラー」は、毎年のように新色がラインナップされることでも有名です。2025年は18Kイエローゴールド素材のケースにメタリック調のブライトグリーン文字盤を組み合わせることで、さらに高級感を引き立てています。ホワイトロレゾールのミントグリーンとは異なる濃淡を持った鮮やかなグリーンが、腕元を華やかに彩ってくれるでしょう。
1908とディープシー チャレンジにも細かな変更が
比較的新しいドレスウォッチコレクションとして定着しつつある1908は、2024年にアイスブルー文字盤のプラチナモデルが登場しましたが、2025年は18Kイエローゴールドに7連ブレスレット「セッティモブレスレット」を備えたモデルが注目を集めています。クラスプとのつなぎ目が分からないコンシールドタイプの金属ブレスレットは、薄くしなやかな着け心地が期待でき、ロレックスの新たな上質を体感させてくれそうです。
一方、大幅な変更が目立たないロレックスのラインナップの中で、ディープシー チャレンジは文字盤から「シードゥエラー」の表記が外されました。これにより、「ディープシー チャレンジ」と「シードゥエラー」とが明確に区別される形となり、今後のモデル展開がどう変化するかにも注目が集まります。
まとめ:2025年の一番の衝撃は「ランドドゥエラー」
今年は「海」「空」に続く“ドゥエラー”シリーズの第3弾となる「ランドドゥエラー」の登場が最大のトピックといえるでしょう。かつてのオイスタークオーツを彷彿とさせる雰囲気を持ちながら、高振動ムーブメントによる新たな時代の幕開けを予感させる逸品です。ラグスポのフォルムや専用ブレスレットなど、これまでのロレックスにはない先進性が随所に感じられます。
同時に、グリーン文字盤が各モデルで増えたことや、オイスター パーペチュアルのパステルカラーなど、多彩な色味を積極的に取り入れる姿勢が顕著に見られた年でもあります。新作が軒並み華やかな印象をもたらすなか、ディープシー チャレンジのように控えめな変更が行われたモデルも存在するなど、ロレックスのモデルラインアップはより一層広がりと奥行きを増してきました。
新たな挑戦の象徴であるランドドゥエラーが、はたして市場でどれほどの評価を得るのか――。今後の動向を含め、2025年はロレックスファンにとってさらなる驚きと楽しみにあふれた一年となりそうです。腕元にロレックスの最新トレンドをまとう喜びを想像しながら、来年以降の展開にも期待が高まります。