セイコーロードマチックスペシャルをお買取りさせて頂きました。セイコーのロードマチックとはどんな時計?
今回は、セイコーの自動巻き時計「ロードマチックスペシャル」をお買取りさせていただきました。この時計は、セイコーのグランドセイコー、キングセイコーに次ぐ高級機ラインである「ロードマチック」の系譜の時計となります。今回は、ロードマチックとはどんな時計なのかを中心にご紹介をさせていただきます。
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セイコーロードマチックとは?
ロードマチックは、1968年にセイコーが初めて発売した高性能自動巻き時計のシリーズです。手頃な価格帯ながらも高い精度と革新的な機能を兼ね備え、多くの時計愛好家に愛されてきました。
主な特徴
- 手巻き機構の標準装備
ロードマチックは、自動巻きに加え手動で巻き上げる機能も標準装備しており、利便性が高いのが特徴です。 - 世界初のクイックチェンジ機能
リューズ操作で日付と曜日を簡単に調整できるクイックチェンジ機能が搭載されています。曜日表示は日本語と英語の二か国語から選べる仕様です。 - 豊富なデザインの種類
外装のデザインに、グラデーション文字盤やカットハードレックスガラスを採用するなど多彩な展開があります。さらに防水性を高めた「ワンピースケース」が多く採用され、実用性とデザイン性を両立させています。 - ムーブメントの精度
6振動から8振動のムーブメントが使用され、緩急微動調整装置や秒針規制装置を標準装備。これにより高い精度を実現しました。
ロードマチックの種類と特徴とは?
ロードマチックには、いくつかの種類があります。代表的な3種類について紹介します。
1. ロードマチック
- 搭載ムーブメント: 56系(6振動)
- 製造: 諏訪精工舎
- 特徴:基本的なモデルで、価格と性能のバランスが取れたスタンダードな時計です。
2. ロードマチック デラックス
- 搭載ムーブメント: 56系(8振動)
- 製造: 諏訪精工舎
- 特徴: 高級モデルとして位置づけられ、デザイン性と精度の両方を重視。ムーブメントはキングセイコー(KS)に使われたものと同じです。
3. ロードマチック スペシャル
- 搭載ムーブメント: 52系(8振動)
- 製造: 第二精工舎(亀戸)
- 特徴: デラックスと同格ながら、異なるムーブメントを搭載しているのが特徴です。リューズ操作で日付とゼンマイの巻き上げを同時に行える点や、角型(スクエア)ケースがある点などが特徴として挙げられます。
諏訪精工舎と亀戸精工舎の違いとは?
ロードマチックの製造は、主にセイコーの2つの工場で行われました。それぞれの工場の特徴は以下です。
- 諏訪精工舎
キングセイコーやグランドセイコーなど高級時計の製造で知られる工場。56系ムーブメントは、精度が高く信頼性に定評があります。 - 亀戸精工舎
ロードマーベルなどの名作を生み出した工場。52系ムーブメントは、デザインや操作性でユニークな特徴を持ちます。特に、スペシャルに搭載された52系ムーブメントは、その革新性で高く評価されています。
ロードマチックの歴史的意義とは?
ロードマチックは、セイコーの機械式時計が成熟期を迎えた象徴的なモデルとも言えます。特に56系や52系ムーブメントは、その後のキングセイコーやグランドセイコーにも進化し、セイコーの名声を支えました。
また、ロードマチックのデザインや技術は、1970年代の時代背景を色濃く反映しており、当時のセイコーの革新性を象徴しています。
まとめ
今回お買取りさせていただいたロードマチックスペシャルは、そのユニークなデザインやムーブメントが特徴的です。世界中の時計愛好家にも人気の一品となっています。
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