カメラは周辺機器だけでも買取が可能?高価買取が期待できるアクセサリーとは?

カメラを手放すとなると、真っ先に思い浮かぶのは本体とレンズの売却かもしれません。しかし、実際には周辺機器やアクセサリーだけでも査定に出せる場合が多く、中には希少価値があって高価買取が期待できるアイテムも存在します。特にフィルムカメラの人気が再燃している昨今では、生産終了している部品やアクセサリーを求めるユーザーが一定数いるため、押し入れに眠っている古いパーツを見直してみると意外な価値を発揮することがあるのです。ここでは、代表的なアイテムやモデルを例に挙げながら、その魅力やポイントを紹介していきます。


露出計

セコニックL-858D、MINOLTA スポットメーターF、PENTAX デジタルスポットメーター など

デジタルカメラが主流となった今でも、ストロボ撮影やフィルム撮影時に正確な露出を計るための露出計はプロから高い需要があります。特に、セコニックやMINOLTA、PENTAXといった老舗メーカーのモデルは、その測定精度と信頼性から愛用者が多いのが特徴です。セコニックL-858Dはマルチな機能を備えた現行品として人気があり、古いモデルでも十分使えるものなら査定額がつく可能性があります。MINOLTA スポットメーターFやPENTAX デジタルスポットメーターなどはフィルム撮影の際に重宝されるため、動作良好な個体であれば評価されやすいでしょう。


ウエストレベルファインダー

マミヤRB67用、PENTAX 6×7用 など

中判カメラなどで採用されるウエストレベルファインダーは、昔のカメラならではの独特な撮影スタイルを楽しめるアイテムです。マミヤRB67用やPENTAX 6×7用のファインダーは現在では生産が終了しているため、コレクターや愛好家からの需要が依然としてあります。仮に外装に少々の傷があっても、ファインダーとしての視認性や可動部のスムーズさが保たれていれば査定の対象となり得ます。特に、動作に問題がなく、汚れやカビが少ない個体なら予想以上の高値がつくこともあるでしょう。


フィルムバック

ハッセルブラッド 500CM用、マミヤ RB67用 など

ハッセルブラッドやマミヤの中判カメラは、本体と各パーツを交換しながら長期間使い続けるカルチャーが根づいています。そのため、フィルムバックは消耗や破損などで交換需要が高く、意外な掘り出し物として扱われることもしばしばです。ハッセルブラッド 500CM用のフィルムバックは特に人気が高く、マミヤ RB67用も同様に探しているユーザーは少なくありません。外装のスレや塗装の剥がれが多少あっても、光線漏れや機械的トラブルがなければ査定されるケースが多いので、一度専門店に相談してみる価値があります。


フォーカシングスクリーン

ハッセルブラッド 500CM用 など

ピント合わせの要となるフォーカシングスクリーンも、交換できるタイプのカメラでは思わぬ高価買取に繋がるアイテムです。ハッセルブラッド 500CMのようにユーザー自身でメンテナンスしながら使い込むカメラでは、スクリーンの汚れや傷みが気になるといった理由で交換需要が絶えません。特に、純正品であればコレクターズアイテムとしての価値も高まり、査定でプラス評価を得られる可能性が高いといえます。


巻き上げノブ

ハッセルブラッド 500CM用 など

中判カメラを象徴するパーツの一つに挙げられる巻き上げノブも、需要の高い交換パーツです。ハッセルブラッド 500CM用のノブは、使用頻度が多いため磨耗しやすいパーツであり、壊れた際に新品や中古の良品を求めるユーザーが少なくありません。こうした細かい部品は純正パーツの入手が難しくなっていることが多いため、状態が良好なものほど査定時に高く評価されるでしょう。


ストラップ

ニコン プロストラップ など

カメラメーカー純正のストラップは、実用性のみならずブランドのロゴや限定デザインを求めるコレクター要素が強いアイテムです。ニコンのプロストラップなどは、質実剛健な作りでファンから支持される一方、限定品や特別仕様モデルが存在する場合もあります。古いモデルの純正ストラップは中古市場に出回りにくいぶん希少価値が高く、レアなものであれば市場価格以上の値段で取引されることさえあるのです。


フィルター

マミヤ 6×7用カラーフィルター など

マミヤ 6×7用のカラーフィルターなど、製造中止となった規格のフィルターは、中古市場で探しているユーザーが意外と多いアイテムです。フィルムカメラを愛用する人の中には、「当時の純正フィルターで撮りたい」というこだわりを持つ方も少なくありません。軽視されがちなアクセサリーですが、付属品やケースが揃っていれば、思いのほかいい値段がつく可能性があります。使用に伴う細かい傷や汚れが少ないほど評価が上がりやすいのは言うまでもありません。


グリップ

フォクトレンダー ベッサ用 など

フォクトレンダー ベッサ用のグリップは、ホールド感を向上させるだけでなく、デザイン性をアップさせるパーツとして重宝されています。専用グリップは供給数が限られている場合が多く、状態の良い中古品を探しているファンが一定数存在するのが特徴です。もし装着感が自分の好みに合わず外して保管している場合などは、そのまま眠らせずに査定に出してみると、意外と高額査定になるかもしれません。


ファインダー

NIKON F3用 など

NIKON F3はプロフェッショナル仕様の名機として知られ、交換式のファインダーが複数存在するモデルです。ウエストレベルタイプやハイアイポイント、アクションファインダーなど、バリエーションが豊富に展開されていますが、いずれも生産終了済みのため入手が難しくなっています。こうした交換式ファインダーはコレクターや実用ユーザーの双方に人気があり、状態次第ではかなりの高値になることも。外観の使用感よりも、カビやクモリの有無、プリズムの劣化などの状態を重視されるので、ほこりや汚れを軽く取り除いてから査定に出すのがおすすめです。


まとめ

カメラというと本体やレンズが注目されがちですが、実はこうした周辺機器やアクセサリーだけでも十分買取の対象となります。とりわけ、中判カメラ用のフィルムバックや巻き上げノブ、希少なフィルターやストラップなどは生産数が限られていたり、すでに生産終了していたりすることから、思わぬ高値がつくケースも少なくありません。

査定に出す際には、付属品や箱、取り扱い説明書が揃っているかを確認しておくことが肝心です。また、動作チェックや清掃をしておくと評価が上がりやすくなります。もしカメラ本体がすでに手元になくても、アクセサリー類だけで査定に出してみると予想以上の収入に繋がるかもしれません。押し入れや倉庫に眠っているパーツがあれば、この機会にリストアップして買取専門店へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。きっと、見過ごしがちな周辺機器にも大いなる可能性が隠されていることに気づくはずです。