セイコーのキネティック「SBCZ009」をお買取りさせて頂きました!キネティックとはどんな時計?
こんにちは、ALPSTOREです。この度、お客様からセイコーのキネティック「SBCZ009」をお買取りさせていただきました。キネティックという名前は時計をお好きな方ならば一度は耳にしたことがあるかも知れません。この記事では「キネティックとは何か?」という基本情報から、キネティックの魅力などについてご紹介します。セイコーのキネティックにご興味のある方、売却をお考えの方はぜひご一読ください!
セイコーキネティックの歴史とは?
セイコーが「キネティック」という革新的な技術を生み出したのは1980年代のことです。当時、クオーツ時計が普及していましたが、電池交換が面倒であったり、環境への負荷が問題視されていました。そのころ、セイコーのライバルであるシチズンはソーラー式時計を開発し、太陽光での充電が可能な環境気に優しい時計を市場に送り出しました。しかし、一方で北欧やイギリスなどの寒冷地では日照時間の少なさがネックとなり、ソーラー式の時計だけではニーズを満たしきれないという意見もありました。
この問題を解決すべく、セイコーは腕の動きを利用して発電する自己給電式ムーブメント「キネティック」を開発しました。キネティックは、太陽光に頼らずとも電力を確保できるという画期的な特徴を備えていたため、当時の市場で注目を集めました。
キネティックの仕組みとその魅力とは?
キネティックは、時計内部の「振り子」が腕の動きによって揺れることで、発電モーターを動かして電力を作り出す仕組みです。この電力が蓄電池(キャパシタ)に蓄えられ、クオーツ時計の正確さで時刻を刻んでいきます。このため、電池交換の手間が少なく、時計を腕に着けるだけで稼働し続けるというのがキネティックの最大の魅力です。
さらにセイコーはキネティックの利便性を高めるため、「オートパワーセーブ」や「オートリレー」といった機能も搭載しました。例えば、長期間使用しなくても、オートパワーセーブにより蓄電池の消耗を防ぐことが可能となりました。また、オートリレー機能では、一度時計を腕から外して、その後時計が止まっても、再び腕に着けたときにはすぐに現在時刻に復帰するようになりました。
キネティックとソーラーの違いとは?
キネティックはソーラー時計と同じ自己給電式に分類されますが、その充電方法が異なります。ソーラー時計は日光や蛍光灯などの光で充電されるのに対し、キネティックは腕の動きで発電する仕組みです。このため、日照時間の少ない地域や、室内が多い生活スタイルの方に向いていると言われています。
しかし、キネティックは使用頻度が少ないと充電が切れてしまうという欠点もあります。買取の際には、充電されてからどのくらい稼働時間があるかが重要です。また、「オートリレー」や「オートパワーセーブ」などの機能が正しく動作しているかを確認することも重要です。これらの機能に問題がないキネティックの時計は、中古品としての価値が高い為、高価買取が期待できます。
キネティックの未来とその価値とは?
残念ながら現在、日本国内でのキネティックモデルの生産は終了しているため、年々手に入れることが難しくなっています。しかし、その先進的な技術と不遇の歴史は、一部の時計コレクターやファンから今なお愛され続けています。また、セイコーのキネティックは、その後のスプリングドライブなどの高級ムーブメントにも影響を与え、セイコーの技術進化に貢献してきたことも忘れてはいけない事実です。
ALPSTOREでは、キネティックのような希少なモデルの価値を正しく評価し、世界中のオーナーへとつなげるお手伝いをしています。セイコーキネティックの価値を知っていただき、大切な時計を手放す際にも安心してご利用いただけるよう努めておりますので、査定について気になった方はぜひ一度ご相談ください。
キネティックの魅力に興味を持たれた方も、実際にお手元にキネティックをお持ちの方も、お気軽にご連絡ください。買取はもちろん、時計についてのご相談も承ります!