壊れたレンズやカビの生えたレンズは買取出来る?古いレンズの買取についてご紹介

カメラを趣味にしていると、長い年月をかけて愛用していたレンズが壊れてしまったり、知らないうちにカビが生えてしまったりすることがあります。そんなレンズを「もう使えないから」と処分してしまう前に、「実は買取可能な場合がある」ということを知っておくと良いでしょう。

多くのカメラ買取店では、外装の傷や内部の不具合の程度に応じて査定額が変わります。動作が完全に不能なレンズでも、「希少なモデル」「コレクターズアイテム」としての価値があれば買取の対象になることがあります。また、カビが生えていてもクリーニングである程度改善できる可能性があるため、査定を断られるとは限りません。ただし、故障やカビの程度がひどい場合は査定額が大きく下がることがほとんどです。

古いレンズの価値はどこで決まる?

レンズの価値は、メーカーやモデル、製造年、需要などさまざまな要素によって左右されます。例えばオールドレンズでも人気の高い「Canon FDシリーズ」や「Nikon Aiシリーズ」などは、マウントアダプターを使えばデジタルカメラにも装着できることから、今でも根強いファンがいます。こういった人気ブランドや人気モデルは、古くても高価買取の可能性があります。

一方で、あまり名の知られていないメーカーのレンズや、汎用性に乏しい特殊なマウントのレンズは需要が限られているため、状態が良くても査定額が低くなることが多いです。特に、カビが生えていたり、ピントリングや絞り羽根が固着していたりする場合は、修理費用がかさむおそれがあるため、買取価格が大幅に下がります。

レンズのカビや故障があっても売る前にできること

カビが生えたり故障しているレンズを少しでも高く売りたい場合、まずはレンズ外装の大きなホコリや汚れを軽く拭き取り、見た目が悪くない状態にしておきます。次に、もし簡単にレンズ内部のカビやホコリを取り除ける場合は、専門のクリーニングツールを使ってお手入れしておくとよいでしょう。ただし、レンズの分解は高い技術が必要で、誤った作業による破損リスクもあるため、自己流で分解清掃をするのはおすすめできません。いわゆる「カビ取り」のサービスを受けたい場合は、事前に修理店の費用を確認してから、買取価格と比較して得になるかどうかを検討すると安心です。

また、査定時には購入時の元箱や保証書、レンズキャップやフードなどの付属品が揃っていると評価が上がる場合があります。レンズの型番やシリアル番号がはっきりわかると査定がスムーズに進むため、できれば製品の情報が記載されている資料などがあれば用意しておくのがおすすめです。

どんなレンズでも査定に出してみる価値はある

壊れたレンズやカビの生えたレンズは、確かに評価が下がりやすいですが、「中古市場で人気のあるブランドやモデル」かつ「修理やクリーニングが可能」なものは、意外と高い査定になることがあります。特にオールドレンズ市場は、近年ではレトロな写りや独特のボケを好むファンが増えているため、「古いからダメ」というわけではありません。自分では使えない状態だと思っていても、専門家の手に渡れば修理されて再び活躍する可能性もあります。

もちろん、壊れ方が深刻であったり、需要の少ないレンズであれば、値段がほとんどつかないことも否定できません。しかし、「廃棄してしまうくらいなら、ダメ元で査定に出してみる」というスタンスで試してみることをおすすめします。複数の買取店で比較してみると、大きな差が出る場合もあるため、何社かに見積もりを依頼するのもひとつの方法です。

まとめ

壊れたレンズやカビの生えたレンズであっても、一概に「買取不可」とは言い切れません。人気のある古いモデルや、修理・クリーニングが可能なレンズであれば、それ相応の査定がつくこともあるのです。状態の悪さを気にして捨ててしまう前に、まずは買取店に問い合わせてみることをおすすめします。古いレンズならではの味わいは、今もなお多くの愛好家に支持されていますので、まだ見ぬ新オーナーとの出会いのチャンスになるかもしれません。

壊れたりカビが生えたりしているレンズは、査定額が下がりやすいのは事実ですが、レンズの希少性やブランド力次第で「思ったより値がつく」ケースもあります。付属品の有無やクリーニングの可能性など、査定に出す前に確認しておきたいことを把握したうえで、ぜひご自身の大切なレンズを次へ繋げてみてください。古いレンズだからこそ出せる味わいが評価される機会にもなりますし、なにより、大切に使ってきたレンズを手放す場合はベストな選択をしたいものです。売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。