ルビーのピジョンブラッドとは?買取のポイントについてご紹介
宝石の中でも特に希少で高価なルビー。その中でも「ピジョンブラッド」と呼ばれるルビーは、最高品質のルビーとして広く認知されています。今回は、その特徴や価値、購入時・買取時のポイントについて詳しく解説します。
ピジョンブラッドルビーとは?
ピジョンブラッドルビーは、ミャンマー(旧ビルマ)のモゴック地方で産出されるルビーの中でも、特に濃く透明感のある赤色を持つものを指します。その名の由来は、「新鮮な鳩の血の色」に例えられるほど深みのある美しい赤色にあります。この特別な色合いは、他のルビーと一線を画し、宝石市場では非常に高い評価を受けています。
ピジョンブラッドと呼ばれるためには、次のような条件を満たす必要があります。
- 強い蛍光を持つこと
- 高い彩度の赤色であること
- 深みのある赤色で、暗すぎず鮮やかであること
もともと、「ピジョンブラッド」とは最高品質のルビーを讃える言葉として使われていました。しかし現在では、産地に関係なく、この鮮やかな赤色を持つルビーが「ピジョンブラッド」と呼ばれることもあります。
鑑別書の「ピジョンブラッド色」に要注意
ピジョンブラッドルビーを探している方の中には、鑑別書(鑑別業者が発行する分析結果報告書)に「ピジョンブラッドレッド」と記載されているものを基準に探している方も多いようです。しかし、これは品質を保証するものではなく、単に「色がピジョンブラッドに近い」という意味に過ぎません。
特に注意すべき点は、
- 「ピジョンブラッド色」と書かれていても品質が高いとは限らない
- 特殊な処理が施されている可能性がある
そのため、ピジョンブラッドルビーを購入する際は、色の評価だけでなく、処理の有無や産地なども確認することが重要です。
ルビーの処理とその影響
ルビーの市場では、多くのルビーに何らかの処理が施されています。一般的に加熱処理はルビーの色を美しくするために行われ、広く受け入れられています。しかし、以下のような特殊な処理が施されているルビーには注意が必要です。
- 拡散加熱処理:ルビーの原子構造に異なる元素を浸透させ、人工的に色を変える処理。
- 鉛ガラス含浸処理:ルビーの亀裂部分に鉛ガラスを充填し、透明度を高める処理。
どちらも低品質なルビーの見栄えを良くするために行われる処理であり、このようなルビーは買取市場ではあまり高値が付きません。ルビーを購入する際には、鑑別書を確認し、どのような処理が施されているのかをチェックすることが大切です。
合成ルビーや模造石にも注意
市場には、天然ルビーと見分けがつきにくい「合成ルビー」や「模造石」も出回っています。
- 合成ルビー:化学的に天然ルビーと同じ成分を人工的に作り出したもの。
- 例:「クレサンベール」(京セラ)など。
- 模造石:ガラスや他の鉱物を使ってルビーのように見せたもの。
これらは天然ルビーではないため、買取市場では価値が低くなります。特に、悪質な業者が「天然ルビー」と偽って販売するケースもあるため、信頼できる業者から購入することが重要です。
ピジョンブラッドルビーの買取ポイント
ピジョンブラッドルビーを売却する際、高価買取を狙うためのポイントを押さえておきましょう。
- 処理の有無
- 無処理(非加熱)のルビーは最も価値が高い。
- 一般的な加熱処理は許容されるが、拡散加熱処理や鉛ガラス含浸処理がされていると価値が下がる。
- 鑑別書の確認
- 「ピジョンブラッド色」の表記があるだけではなく、詳細な鑑別情報を確認。
- 信頼できる鑑別機関(GIAや中央宝石研究所など)が発行した証明書があると買取価格が上がる。
- カラット数と透明度
- 1カラット以上のピジョンブラッドルビーは特に希少で、高価買取の対象になりやすい。
- 透明度が高く、インクルージョン(内包物)が少ないほど価値が高い。
- 購入時の付属品
- 購入時の箱や証明書、保証書などが揃っていると査定額がアップする。
まとめ
ピジョンブラッドルビーは、ルビーの中でも特に価値の高い宝石として知られています。しかし、市場には様々な処理が施されたものや、合成ルビー・模造石が存在するため、購入時には慎重に選ぶことが求められます。
買取時には、処理の有無やカラット数、鑑別書の有無が重要なポイントとなります。信頼できる鑑別機関の証明書を持つ無処理のピジョンブラッドルビーであれば、非常に高額での買取が期待できます。
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